高知エコ産業大賞は、その製品が、環境に配慮した製品であるか、
技術面や発想における新規性があるか、また、消費者のニーズに
応じた商品の工夫や販売活動を行っているか、そして、高知県の
活性化に向けた波及効果が見込まれるかという点に着目して審査
いたしました。
第8回 審査委員(敬称略)
高知県工業会 会長 北村精男
高知大学 副学長 受田浩之
高知工科大学 教授 坂本東男
四国経済産業局 西本 博
高知県工業技術センター 所長 西内 豊
元高知工科大学 副学長 鈴木朝夫
高知エコデザイン協議会 西村澄子
審 査 結 果 ● 高知エコ産業大賞 ● 新しい森林ビジネスへの挑戦 株式会社 相愛+NPO法人 土佐の森・救援隊 ● 優秀賞 ● 番組「がんばれ高知エコ応援団」 株式会社 テレビ高知 ● 技術賞 ● 土留部材引抜同時充填注入工法 山伸工業 株式会社 ● アイデア賞 ● 高知発 ハッピーとまとのお酒 高知酒造 株式会社 ● 特別賞 ● 低燃費・省電力カーの研究 高知県立高知東工業高等学校 自動車工作部 |
審 査 講 評 ● 高知エコ産業大賞 企業名:株式会社相愛 NPO法人 土佐の森・救援隊 受賞対象活動:新しい森林ビジネスへの挑戦 (株)相愛の木質ペレット焚ヒーティングバーナー「木燃」は、既存の施設園芸用ボイラーを利用することで木質バイオマスの利用による環境負荷の低減を図るビジネスとしての可能性を多くの導入事例で実証している。芸西村での事例は「ストップ温暖化一村一品大作戦全国大会2009」で銀賞を得るに貢献している。。 燃焼の効率化による有害物質排出の低減、各種廃棄油類の燃料化、その活用による化石燃料使用の低減、そして経費節約の効果も極めて高い。 NPO法人 土佐の森・救援隊は、仁淀川町地域の恊働の森を舞台に小規模集材システムを構築し、森林整備に寄与するとともに、熱源としての活用にも道を開いている。木質バイオマスの利用に必須の集材・調整から流通・消費までのシステムを構築すべく、その筋道の一つを明示している。 これらの行動が、森林の環境保全と地域文化の伝承に役立つと考えられ、これからの森林県高知の向かうべき方向を指し示したことは大きな功績である。 ● 優秀賞 企業名:株式会社 テレビ高知 受賞対象活動:番組「がんばれ!!高知ECO応援団」 毎日曜日、午前10:55から20分間の番組放送を続け、H14年以来300回を超える放送回数は見事である。 県民の地産地消、森林保全、食の安全性、資源ゴミ、省エネ、里山里海、地域資源など多岐に亘る身近なテーマに取り組んでいる様子を紹介して、一層の啓発を図ろうとしている。 また、高知県内に限らず、県外放送局との連携も行い、協賛企業を増やしている。さらに、放送内容のライブラリー化にも取り組んでいる。 小中学校の生徒・児童、一般県民への環境意識の啓蒙に大きな役割を演じていることは高く評価できる。 ● 技術賞 企業名:山伸工業株式会社 受賞対象技術:土留部材引抜同時充填注入工法 仮設工事として打ち込んだ鋼矢板を引き抜いて回収が出来ない場合がある。 出来る空洞が沈下やクラックを発生させるからである。発生する空隙を引き抜くと同時に固化剤を注入充填する工法として工夫がなされている。 鋼矢板の回収によるリサイクルなど環境に配慮した、経済性のある工法として評価できる。 ● アイデア賞 企業名:高知酒造株式会社 受賞対象商品:高知発 ハッピートマトのお酒 甘みと酸味のバランスの取れたハッピートマトの欠点は割れやすいことである。見栄えで商品価値を失っている特産トマトをお酒と組み合わせることで新しい商品価値を造り出したことは特筆に値する。 さらに素晴らしいことは、この商品が異業種交流とも云うべき「高知らしい食品研究会」から生まれたことであり、今県を挙げて進めている一次産品の付加価値を高める運動を先取りしたとも云える成果である。 ● 特別賞 団体名:高知県立高知東工業高等学校 自動車・工作部 受賞対象タイトル:低燃費・省電力カーの研究 低燃費競技(エコラン)や省電力(エコデン)競技に向けて実践的もの作りに取り組み、環境問題解決に向けた意識改革に成功しています。 2001年の21回から2008年の28回大会まで、少しずつ成果が実っていると思われますが、競技成績もさることながら、困難に立ち向かう精神力・忍耐力を養い、協調性の涵養、そして好奇心・探求心といった武器を手にしたものと思われる。 回りの人々に与える影響も大きく、これからの成長を楽しみに出来る人材に育っていると確信する。 |
問い合わせ連絡先 高知エコデザイン協議会事務局 担当:安岡 高知市布師田3992-2 ぢばさんセンター5F TEL & FAX 088-803-1073 |