99.06.13

大 石 香 代 子

Kayoko Oishi

インターネット佳句抄

轍 郁摩 抄出
旧作より、こころに残る作品を紹介

1985年(S.60)
第13回 鷹新人賞作品より

アネモネのくずるるばかり愛されし

御器噛にステレオびびと鳴りにけり

昼顔の光の奥の逢瀬かな

昼起きて音愉しめり松手入

掃き納め壁にモンロー微笑みぬ

山小屋を出で大年の夜景なり

汝と居て蛤汁のうす濁り

ミロは亡しにぎやかに出よ地虫たち


鷹新人賞「受賞のことば」より抜粋  受賞の真価は数年後、これから問われるものと考える時、 大変なことになったと思いはじめています。だから今は自分 自身を祝うのはお預け。でもいつかは俳句が好きな自分自身 に「おめでとう」が言えるようでありたいと考えています。


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Ikuma Wadachi