橋村一彦・橋村るみ 現代工芸陶芸作品展
■ 日本の陶芸家（田辺陶豊）
■ はたも〜ら（橋村一彦・橋村るみ）
２０２３年、５月の風を・・・
http://www.himoji.jp/jp/publication/pdf/seika/801_01/02-265-272.pdf
２０２３年、太陰暦の謹賀新年
實相無相 - ２０２２年２月２４日から始まったロシアによるウクライナ侵略戦争。国際連合や国際法の無力さと、悲劇のただ中にある人々を救うすべなき無力さを、毎日のように、テレビやインターネットで見せつけられています。◆ 太陰暦 謹賀新年 -- 2023open（PDF）
子にほほゑむ母にすべては涼しき無 髙柳克弘
句集『涼しき無』
名をもらひ赤子も花の世の一人 克弘
どっさりと星ある夜の蛙かな 克弘 Amazon、句集『涼しき無』 、あるいはふらんす堂へ。
謹賀新年、（旧正月年賀）その１
明けましておめでとうございます。
旧正月年賀、その２ （注：このページに戻るには、ブラウザの戻るボタンを！）
◆ 太陰暦 謹賀新年 -- 2022open（PDF）
牧谿もくけい の虎濛々と去年今年 飯島晴子 『八頭』
牧谿 虎図 （徳川美術館所蔵）
『松林図屏風』 にもその成果が見て取れる。墨色だけで描きながら、空間の間取りや濃淡に、日本人独特の感性が作用したものだろう。
死ぬ朝は野にあかがねの鐘鳴らむ 藤田湘子 『てんてん』 「藤田湘子の百句鑑賞」
四万十川の沈下橋
屋内大橋の上流へ【撮影：2021.11.15】
屋内大橋（右手が上流）【撮影：2021.11.15】
屋内大橋の下流へ【撮影：2021.11.15】
四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら
俵万智さんの短歌を初めて読んだとき、光の粒が見えるようで、なんて素敵な歌なんだと思った。しかし、「四万十川」と書いて、振り仮名に「しまんと」としてもらえなかったのが、残念でたまらなかった。
鷹との出会い「約束の例句」
きらきらと敗れしごとく橇急ぐ 藤田湘子 『白面』 「藤田湘子の百句鑑賞」 と決め、毎週一句鑑賞、２年継続できれば１００句にはなるだろう。
謹賀新年
星飛んで木槿も花のをはり頃
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歌なすはこころの疫病えやみ 遊星にきぞ群靑の水涸れにけり
ふと２０２０年は、塚本邦雄生誕百年にあたると気づき、せめてそれまでには本にしたいとおもいはじめたのが２０１７年秋。
「塚本邦雄その人から、短歌への、そうして言葉への情熱のシャワーを浴びるたびに、生き返ったような心地がしました。」
https://twitter.com/kuniokenkyu http://www.kankanbou.com/books/tanka/essay/0374
あはれ知命の命知らざれば束の間の秋銀箔のごとく滿ちたり 文庫版『塚本邦雄全歌集 第四巻』 より
第十歌集『されど遊星』 が収録されているのだから。
鳥居数 「経験の数。場数。年功」 とあるのだが、〔狐が稲荷大明神になるために何度も鳥居を飛び越えるという俗信から〕 とあった。
「当今関東の本多佐渡と，鳥居数争ふ古狐」〈桐一葉 • 坪内逍遥〉 本多佐渡守正信 （まさのぶ）。 A straw shows which way the wind blows. 桐一葉落ちて天下の秋を知る 一葉落ちて天下の秋を知る
（『五百句』八月二十七日。俳諧散心。第二十二回。少庵。）
桐一葉日當りながら落ちにけり 高濱虚子
軍刀を誰に譲らむ桐一葉 立神侯子
身をそらす虹の
（高柳重信の第一句集『蕗子』はコレクションしていない）
六つで死んでいまも押入で泣く弟 山川蟬夫
六つで死んでいまも押入に泣く弟 山川 蟬夫
白楽茶碗 銘「不二山」
かきつめて見るもかひなし藻塩草同じ雲居の煙とをなれ
鷹姉兄の二冊
http://youshorinshop.com/?pid=144037080 http://youshorinshop.com/?pid=143725185
究極は一音
「邦楽が目指すところの究極は一音で全てを表現すること。琵琶の一撥。尺八のひと吹き、その中に全てがある。そしてそれは無私、すなわち吹かないことに至る。」 http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/20368?page=2
葛の花
仏の真言は、パスワード
桜の季節 「不連続日誌・総合検索版」 の検索機能が公開当時のままであった。
謹賀新年、その３（旧正月年賀） ◆ 太陰暦 謹賀新年 -- 2017news（PDF）
謹賀新年、その２ ◆ お試し画面「ＩＡＭ」（HTML5準拠）
謹賀新年
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平平凡凡
謹賀新年 ー 「天下異変より部分」
A7チップ
TCP/IP、それが問題だった
三善晃、チェロ協奏曲
律儀な彼岸花
あとどれくらい、袋にとじてもらえるだろうか… 壇蜜
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ノータイムノーハリー。
http://ameblo.jp/sizuka-ryu/entry-11605427614.html
「第26回 カレントクラフト展」に出品 「現代の工芸 カレントクラフト展」 も２６回目を迎えました。
「天下異変（Tenka Ihen）」を出品 日本現代工芸美術展 に出品。
２０１３年 太陰暦元旦 謹賀新年 百花春至為誰開 太陰暦新年のＨＰ記録(pdf-929KB)
陶芸作家、田辺陶豊（ Toho Tanabe ） 陶芸作家、田辺陶豊 が２０１３年１月２９日、午前５時２１分に長逝した。作品 を示し、毎年私達を驚かせてくれた。
麒麟瑞祥ー謹賀新年
数の命名、無量大数を越えてVIDEO
秋分の日。赤や白の彼岸花、女郎花がたくさん咲いていた。
http://www.ctt.ne.jp/~kino/shuchan/4717/oyajino4717.htm 「周知庵（しゅうちあん）」 という記録Ｗｅｂサイトを作られていた。「４７１７ 」 に、私が引用したとお知らせした話と内容について、そのまま見る事ができるようになっていた。
教授会半ばのわれの大くさめ 佐々木敏光 「現代俳句抄」 作成者（佐々木敏光氏）が、わたくしと同門の元鷹同人であったことが実に驚きであった。故 揚田蒼生さんの句 も公開して下さり、心より感謝している。
これまでお会いした記憶はないが、大好きなお酒を控えられ、お元気であることを願うばかりである。
巣つばめの押し合う頃のひと日雨 正木ゆう子
今年の現代工芸美術展に出品した七宝作品「麒麟瑞祥（Kirin Zuisyo）」 の全体画像を公開します。「麒麟瑞祥（Kirin Zuisyo）」
川柳の方々に期待すると言うよりも、まっとうな川柳人ならば、その義務と権利として、さしたる内容も持たないくせに乙にとり澄ましている隣人のやや偽善的な真面目顔を笑い飛ばし、批評すべきだと思う。しかし、その矢が心ある俳人の胸深くグサリと突き刺さるかどうかは、川柳人の覚悟や言語感覚の確かさによる・・・
第５ 1回日本現代工芸美術展に作品を発送。
出直しの利かぬ初蝶なりとせば 中原道夫
謹賀新年（太陽暦）
第４３回日展（２０１１年）に、わたくしの七宝作品が展示されています。
８月２７日（土）から、９月４日（日）まで、高知市の「かるぽーと」で、第５０回記念 日本現代工芸美術展 高知巡回展が始まります。高知巡回展 は５年ぶりです。
３月１１日の東北太平洋沖地震以来、どこか足が地に着かず、そわそわして創作に身が入らないというのが現状です。「存問」（サイズ：156x86cm） の全体画像を公開します。
第５０回記念「日本現代工芸美術展」の出品作品を発送して、
謹賀新年（太陽暦）
「天山龍脈」（サイズ：86x156cm）
友情の西からのぼり恋人の東へしずむまぶしき馬よ
「アルデバランの恋」 が展示されました。
「天地創生」 が展示され、現代工芸賞を授賞しました。「迦楼羅転生」 が展示されました。
「紐育（New York）」 が展示されました。
本年こそは、富士見書房の「俳句研究賞」に応募して・・・・ 「瑪毘崙」 が展示されました。
本年も、富士見書房が募集する「第21回俳句研究賞」に応募して、 「崑崙の雪」 、そして秋の「崑崙」 が展示されました。
本年は、富士見書房が募集する「第20回俳句研究賞」に応募して、「俳句の扉」 を開いてご覧下さい。 「不東」 を選んで下さったのは、大石悦子氏と中原道夫氏でした。
世の中ではブログやポッドキャスティングが流行っています。「絵葉書の扉」 を開いてご覧下さい。
「ああ、知ってる？ こいつはね、俺の一番のお気に入りなんだ。
１年と少し、句日記ならぬ言葉日記をつけてみました。
ラヴチェアー恥ずかしきもの買わせたること深々と腰まで沈む
確かに新しい領主が新しい土地に入部した際、その名を変えるということが、民衆に支配の交替を告げる最も良い手段であるが、家康は最後までこの「エド」という地名を変えようとはしなかった。
情欲の行為とは恥ずべき放蕩三昧に
この作品は、ものの性質や形態をうたうことから、ものの存在をとらえる作家に成長したことを証明している。だがその当然の帰結として飯島さんは、言葉との果てしない格闘に身を委ねることになった。
少なくとも、この祭りを若者の手で開催して、自己表現できれば、何かはきっと変わるだろう、という思いを込めて、「日本は変わる」にしたのです。
渦巻くはさみし栄螺も星雲も 奧坂まや
古代、大空は空飛ぶ象でいっぱいでした。体があまりに重いため時には木にぶつかり、他の動物たちをびっくりさせていました。
だから今はまだ安心して子供でいてくれていい。大人になるとは言葉を増やすということなのだから、傍にいてその手伝いもしてやろう。一緒に美しい言葉に出会おう。だからゆっくり大人になれ。
「私は、この主人公の女性がとても好きで、自分で演じたのに、何度映画を見ても毎回泣いてしまいます（笑）。」
戯曲というものは、無限の過去から無限の未来へつながっている時間、また無限定にひろがっている空間、それを限られた上演時間と限られた舞台空間の中に、いわば引きたわめて凝縮的、圧縮的に表現するものなのだ。
あなたなる夜雨の葛のあなたかな 芝不器男
線香花火の最後の一つの丸い光の固まりのような丸い月が水平線を登って行く。生まれて初めて見る水平線からの月の出だった。
「だって、マスオ、それは肉体についての印象であって、精神とは関係のないことだろう。肉体の印象にすぎないのだから、ぼくはちっとも気にしないよ。（以下略）」
幽かなり嵐のあとの花に鳥 藤田湘子
世界一ことばの美しい国。
かたつむりつるめば肉の食ひ入るや 永田耕衣
大学で講議をするようになってはっきりわかったのは、美術には垣根がないということ。日本画であれ、油絵、彫刻、工芸であれ、すべて一緒、なにも分ける必要はない。ただ学生には自分がなぜ絵を描かなければならないか、問題意識を持てと言っています。
「わかった！」からと言って、それが事実であるかどうかは、実はわからないのです。わかったと感じるのです。あるいはわからないと感じるのです。
「義（ただしい）」は、犠牲として神に捧げる「羊」と、これを切る鋸（のこぎり）「我」の合体した文字。「義」には悲劇がつきまとう。
日本語変換ソフトに方言の要素を取り込む発想は、それまでタブーであった。すぐれて複雑かつ多重的な文化領域は、一方でどこまでも安易に流れ得る陥穽を伴う。落ちれば文化の破壊者の汚名が浴びせられること必定だ。
あえて言うなら言葉とは、体内の遺伝子に頼らない遺伝手段である。つまりは親から子へと知識が伝えられる手段である。これにより、人類の作る社会にひとつの知的な伝統が生まれ、それがさらに次々と改良されていくことになった。
この神は、高天原神話と出雲神話とをつなぐ橋渡しの役を果している存在であるが、それも両者の単なるメッセンジャーではない。
玉解いて即ち高き芭蕉かな 高野素十
同じ空間を他人と共有するには作法が必要で、そんで次の段階に上がるには品が必要になる。
唐草の風呂敷でものを包む。すると渦の力が物に移る。物に宿る内力が目覚め、物が心を持ちはじめる。
修行は師につかえ、よく至りて師を離れ、後また師に仕え、二遍仕え申候がよし。
「石舞台の玄室に二人で行くとね、恋が必ず実るらしいわよ。石の古墳になるまで永遠に」と彼女。ほんとうかどうかは判然としないが、玄室から感じられる悠久感が愛の永遠性に重なるのであろう。
神 モーセにいひたまひけるは 我は有て在るものなり
白川静は『漢字』の最初に「ヨハネ伝福音書」を引用している。
死ぬ人の歩いて行くや牡丹雪 藤田湘子
風かよふ寝覚の袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢
世の中を思へばなべて散る花のわが身をさてもいづちかもせん
私の中には、俳句がボケで、川柳がツッコミという感じがある。
シャガール の夜 を
栞して山家集あり西行忌 高浜虚子
桃之夭夭 桃の夭夭たる
形質本非實 形質は本（も）と実に非ず
「何？ 旋律を図形にする？ 知らない？ どうやって？」
太古の昔に名づけられた地名は自然発生的だ。
快晴。美術館で昼食。デザートの後は濃茶を飲みたいほどであった。
一瞬が永遠になるものが恋
愛用のPowerBookG３のマウスを壊してしまった。
北雲に鬼神あるべし初山河 藤田湘子
who are you とはこすもすもつれきった言葉 冬野 虹 ● むしめがね へ
一、此の度、とも女と申す女、我等勝手に付き
うつし世を視れど視をらぬ双眼は空と映れる空のごとしも
紀野 恵
しかし、決してデザインは無力ではないということを、このグッドデザイン賞から受け止めていただくことができれば幸いだと考えます。
麒麟も老いては土馬に劣ると申すことあり 太陰暦正月 頌春
● 頌春画像
競べ馬一騎遊びてはじまらず 高浜虚子
空といふ心は、物毎（ものごと）のなき所、しれざる事を空と見たつる也。
ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に 高浜虚子
本来、短刀は自分の身を守るために、いつも身近に備える武器として生まれたものである。
「彼岸が見えれば剣も見える。剣が見えれば人も見える・・・・・」
これで花火が芸術になった。
俳優は、「自分」の及ばない「他人」を演じなければならないことも多いのですが、そういう「他人」を演じ続けることで「自分」を多少はふとらせる、深めることも出来るようです。
荒涼とにんげん居りぬ紅葉山 奧坂まや
もともと情報には、情報の「地」（ground）と情報の「図」（figure）というものがある。「地」は情報の背景的なものであり、「図」はその背景にのっている情報の図柄をさす。
一番になることは確かに格好がいい。でも競馬では一番速い馬は雄々しく逞しい馬というのではなく、あれは敵に襲われたときに逃げる本能で走るのだそうだ。
高知市から車で１時間ほど物部川を遡れば、歌人吉井勇の愛した猪野沢温泉があり、河鹿の声が聞こえるほどの静けさである。
帖名だけで本文のない帖。
春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空
ゼントルマン・ライダー、ルフュス・フロックス卿よ、なんだというので、あなたはまた自分の名前を、馬になんかお付けになったんですか？
「淵」「唇」と「ち」の「つく」言葉おそろしと友言へど「ともしび」は大嫌ひ
落書きこそは書の出発である。書（筆蝕）は意識が言葉に転換する、意識でもあり言葉でもあるという接点に立つ表現であり、書の表現の中には、言葉になりきれなかった意識が膨大に詰まっている。
花だけど甘すぎない。鮮やかさが残るからこそ死が際立つ。
いまやビジネスツールとしてのデザインをうまく使いこなせなければ、ビジネスは成功しえない状況 ”No Design,No Business ”にあると言えます。
水の香と木の香かよへり雪催 藤田湘子
京近く湖近く年暮るる 高野素十
生まれた音は生まれたままに、
雪に雪載つて大きな牡丹雪 正木ゆう子
平明といふ言葉は「よあけがた」といふ意味があるのださうである。
遠天を流らふ雲にたまきはる命は無しと云へばかなしき 斎藤茂吉
わたしの身体から流れ出す言葉の川にいったん足もとをさらわれ、やがてあたらしい衣を纏って、知らないはずの時代に生まれ変わった人々の群像が、そこには視える。
あの均整のとれた華奢な体はおまえの思うままになったが、この肉づきのいい頑丈な体はおまえを強く締めつけている。
僕は持参したソフトの中から、高島さんと、この秋に亡くなった沢山の人々の冥福を祈って「デュリュフレのレクイエム」を一番最初にかけた。
年末に向け、国内は不況の、世界は不穏な空気に包まれておりますが、憎しみや怒りを超え、文化も場所も時代をも超えて人びとを感動させ勇気付けることのできる音楽、そして読者のみなさまと私たち編集スタッフを結びつけてきた音楽に感謝し、休刊の言葉とさせていただきます。
私の意図は、ここではわれわれと生存の時代を同じうする作家たちによって、そのような俳句という古風な芸術方法の把握の上に、現代の詩人の決意がいかに現われているかを見るにあった。
白息と出でゆくものを怖れけり 藤田湘子 「音の記憶」 が売約済になっていた。画廊関係者に伺うと、今朝、所望があったとのこと。未知の高松市在住の方であった。この景気の悪い中、私の作品に目を止められ、気に入って下さったことが喜びである。また心して、自分の気持ちに誠実なものを創っていこうと思う。
それにしてもああいふ寥しい処を毎年のやうに訪づれるということは、和歌をものする女のならひではないか、・・・
凍蝶の己が魂追うて飛ぶ 高浜虚子
１９５３年に遺伝子というものが発見され人間もまたコンピュータのように情報の集積にすぎないのだということが証明された。
何千年も飛行して、いくつかが地球に落ちてくる。
放火の理由を、性的興奮を得たいためと答えた犯人もいるほどだ。そのような人間を、私たちはピロマニア（ｐｙｒｏｍａｎｉａ）と呼んでいる。
見ることをしない人間は、世界を眺め、その現実性を信じている。そのとき眺めることは解釈することに等しくなる−−−−眺めると同時に、それらを自ら解釈しているのだ。したがって眺めることと、解釈という制限を受けない、透明で純粋な見ることはまったく別のものである。
ポインセチア愛の一語の虚実かな 角川源義
第１回ＩＴＳ世界会議がパリで開催され、また日本でもＩＴＳの実用化を推進するＶＥＲＴＩＳ（現ＩＴＳ Ｊａｐａｎ）が設立された９４年当時、ＩＴＳのもたらす世界は構想にすぎないものでした。
土耳古石は不透明宝石中最も優秀の地位を占むるものであって、其の色は空青色即ち緑青色乃至黄緑色を帯ぶ。
インド独立の父であるガンジーは、しばしばマハトマ・ガンジーという敬称で呼ばれている。
トーキーだから当然のことながらサウンドトラックがあるのだが、ウォルトはあえてセリフを主体にせず、音楽を使ってアニメーションを展開した。
両神は兜太の山ぞ通草採 藤田湘子
だがその後の一年、塚本の作品は微妙な崩れを見せ始めた。
私は、あなたをハナっ紙のように思っているのではありません。
祇王寺に女客ある紅葉かな 高浜虚子
ハイゼンベルクのヘルゴラント島の夜、シュレーディンガーの雪のアルプスの夜、ファインマンのナッソー酒場での夜、あるいはネルソンの空白の夜に比べるのはおこがましいかもしれないが、スイスにいた１９８０年のクリスマス休暇のとき、黒い森近くのアウトバーンを愛車のランチャー・クーペで時速１８０キロを超えた瞬間、ぼくの頭にふと浮かんだ数式があった。
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
芸術の極意は、やわらか味という事ではあるまいか。
海外にも作品が翻訳される世界同時的現代作家である。
高行建（カオ・シンチエン、こいこうけん）とは、現代中国という不条理なる国家から、言語を盗んで逃亡し続ける極北の人である。
「じゃ、あの稽古場の鯉が・・・・ほんとうに、飛んだって言うの？」
俳病の夢みるならんほとゝぎす拷問などに誰がかけたか（九月十七日）
気がつけば夜空の星が冬の星座に変わっている。街のあかりの中では見落としてしまいそうだが、見上げると確かに変わっている。そう思うと、両肩や背中のまわりも余計に寒くなってしまった。背筋を伸ばして歩かねば。
俊子の目にはその時、山脈があくまで雄々しく、湖がかぎりなくおだやかにやさしく見えたせいか、二つが澄明な冬の陽光を浴びながらおおらかに媾っているように見えた。
「ヴェロニカ」という名そのものが、「ヴェラ・イコン（真実の画像）」からつくられた。
天網は冬の菫の匂かな 飯島晴子
司馬さんも、もちろん、である調で書きました。しかし、この人ほど、この、である調から、押しつけがましさの要素を抜きとることに成功した人を私はほかに知りません。
雨の日の仕事の友とするのは、ＣＤよりもレコードがいい。適度にヒスノイズや針音がするのも、こんな日に聴くのはふさわしい。
山頂付近で少し道に迷う。というより、わざわざ見知らぬ道を歩いてみようと、ふらふら歩いた次第。いざとなれば引き返せばいいと思いながらも、かなり下ってしまって、この坂をまた引き返すのは大変と考えたり、優柔不断である。
Ｗｅｂサイトの更新をしなければと思いつつも、忙しくなると手抜きになる。やはり何事にも優先順位があって、大切にされないものが後回しにされる。それは、つまり、いつも私の名前が呼ばれるのが後回しにされるのは愛されていない証拠かもしれない。
立冬。今日から暦の上では冬季に入る。空気は冷たくなってきたが、日差の下に立てばまだまだ温かい。しかし、ゆっくり読書する時間がない。
われ愚かにして知らざれば意（こころ）に問う、これら秘められたる神々の足跡を。詩人たちは成長したる子牛に七条の綱をかけたり、織らんがために。
彼一語我一語秋深みかも 高浜虚子
但し書きのない本は初版美本です
戦没の友のみ若し霜柱 三橋敏雄
男たちは髪を流し 目じりに色をさす
秋ごとに来る雁がねは白雲の旅の空にや世を過すらむ
ヒラギノフォントの扱える文字数は漢字・非漢字あわせて約２０，０００字種となる。
柿一個置き退職のこと思う
元来、実用性本意に開発されたものも究極は遊びに向う。
午後１時から、高知鷹句会の１０月定例会。ところがあまりの土砂降りに、マンションから５０m先の電停まで傘をさすのも躊躇われ、結局タクシーを呼んだが、タクシーに乗る寸前、傘を畳もうとして左半身がかなり濡れてしまった。さすがに高知の雨というべきか。傘さえ役に立たないときがある。
一冊の句集が手許にある。「高野素十が好きだというあなたに、この本を差し上げます。ただし私への献呈本なので、この事は口外してはいけません」
悲しい歌を書いて、人を泣かせるのは簡単だ。でも、人を鼓舞し、人の心を楽しくさせるのは難しい。
師の名こそ生涯の糧秋の雲 藤田湘子
帰る雁今はのこころ有明に月と花との名こそ惜しけれ 良経
ここまでおいで おんぶしてあげよう
士也母 空応有 万代尓 語続可 名者不立之而
May I have a little more wine?
渦 http://www.alles.or.jp/~wadachi/i/w/fujita-tate.html
僧云、喫粥了也。州云、洗鉢盂去。
秋には櫛田神社のギナン（いちょう）の実の落ちる音に耳を澄ます。古い地図を手に、楽しみです。
この頃めっきりオミナエシが少なくなった。
花はかなり知ってゐるつもりでゐたところが、意外に何も知らないのに驚いたことがある。
だから、もっと鳥に近づきたい場合は、自らカモシカになればよいのです。
ササヤートコセ
泉の底に一本の匙夏了る 飯島晴子
昔は書の勉強のための書道で、今の様に書展のための書ではなかったのであろう。
月の桂の由来は、「月中に桂あり、高さ五百丈」という中国の伝説。柳に蛙で有名な小野道風の書からとった「柳」をはじめ、團伊玖磨命名の「把和游（はわゆう）」など、ラベルやネーミングも凝っている。
そうさ、愛しているだけさ
こうきせいじゅうわがことにあらず
地方競馬の世界では、誰もまだ短い鐙のモンキー乗りをやっていなかったころ、ニュースの映像の見よう見真似で自分の鐙を短くしていきました。
川を見るバナナの皮は手より落ち 高浜虚子
たまたま本が売れたからって、これでお金貯めたり自分を型にはめたりしちゃうと、『。』がついて終わってしまう。
そそき
商談や討論の場はもちろん、学術書や社説の中でも、ひいてはお葬式における弔辞でさえ、相手を笑わすことは無礼な行動ではなく、人間が生きている証拠として解釈されている。
もちろん、寄席などでは演れないものが多いので、主として”お座敷ばなし”として、ひそかに語りつがれてきた。
全然未知の世界のものが頭をもたげてくるということはあり得ない。
名前を忘れると帰れなくなるから。
「来てはいけない」
さらにこの絵のように必ず「右手」が充てられるのも、「右手」を主座とし、右手が神の全能のしるしだからだ。
イスラム教で緑の三日月というと不浄の肉が入っていないというハラル印のこと。イスラム教徒はこのハラル印のついた肉しか食べてはいけない。
晴子亡く登四郎も居ず雲の秋 藤田湘子
使いやすいとはどういうことか。作業環境を整えるために注意すべきことは何か。メーカーの宣伝文句の裏に隠された本質を見ようとする姿勢は、この時分から続いているように思う。
男等が嘆きの笛を吹く花野
この那珂太郎の詩を読んでいると、こちらの意図とは別に、言葉にはそれだけで自律的な働きがあることがよくわかる。
大いなる梨割れば芯わらふなり
「精神分裂病」という病名がなくなろうとしています。
−−−これは・・・被虐の女人だ。
一方、他のプログラムに寄生しなくても活動できるタイプがあります。これは「コンピューターワーム」と呼ばれ、侵入と増殖するのはウイルスと同じですが、寄生しなくても活動できるため、ワーム（虫＝Worm）と総称されるようになりました。
月光の象番にならぬかといふ 飯島晴子
生物のいのちが生まれる時、そのガイアの表面にサイダーの泡みたいにぶつぶつと小さな精神の粒が発生して、それが受精卵と一緒になって初めて生命となり誕生してくるんです。
最後のはぼくのポートレートで、頭にまつむし草の花を編んだ冠がかぶせられていた。
ヱホバはなんぢがすべての不義をゆるし汝のすべての疾（やまひ）をいやし なんぢの生命をほろびより購ひだし 仁慈（いつくしみ）と憐憫（あはれみ）とを汝にかうぶらせ なんぢの口を嘉物（よきもの）にてあかしめたまふ 斯（かく）てなんぢは壮（わかや）ぎて鷲のごとく新になるなり
「へえ、ありがとうございます。なるほど、最初（はな）が寿限無、寿限無寿限無、五劫の摺り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助か、・・・・・・」
それは道の真中に座り込んだ物乞いの老人の掌だった。買い物客でゴッタ返しているが、誰も物乞いを追い立てることもなく、上手によけながら老人の手にコインを置いていく。
しかし、ル・コルビュジエが残したのは、ピロティを持った都市建築だけではない。白色の機械の美学を建築に求める一方で、ル・コルビュジエはまた、名状しがたい、迷宮空間をもつくり上げた。
初めて登喜和を訪ねた日、近所のおばあさんが一人で入ってきて、「やきごはん、一つ」というのを聞いて、その響きの美しさにしびれた。
盲導犬を初めて近くで見た。私が座ったバスの座席のすぐ左後に彼は座を占めた。
テーマ「スランプ」の挿画
薬師如来、大日如来、千手観音、馬頭観音等の仏像もあるが、神像系の石像が多い。
人間はたしかに見たものは「見た」に止まらず、「として見た」のところまでゆく。これをいったん「見た」というところに止め、世界全体をその態度で見たうえで全体を最適に解釈して観念というところに行けば現象学的立場になるか、あるいはさらに深くゆけば悟りの世界に達するかもしれない。
ピンゲラップ島は、世界でただ一つ、先天性全色盲の人々が集団で暮らす島だ。 −９ m）と言われているが、例えば１８０〜９８０ナノメートル見える人がいるとしたら、彼は私たちの身体から発する熱までも見る事ができるのだろうか。またそこには、魂の影のようなものも浮かびあがっているのかしら・・・と、ぼんやり空想にふけってしまうのである。
大文字の送り火が終わるころには、秋の試し刷りといいましょうか、夜には秋が遊びに来たりもします。
１９８０年代より、猪熊弦一郎は「宇宙」を描くようになりました。そこには既成概念にとらわれることのない、好奇心あふれる未知なる世界が広がっています。
われは此処に集ひたる人々の前に厳かに神に誓はん。
門を出て道を曲れば盆の月 高野素十
杉苔の匂へる庭を歩みつつ月へ帰らむひとのサンダル 魚村晋太郎
杉苔の匂へる庭を歩みつつ月へ帰らむひとのサンダル 魚村晋太郎
もし私がひとつだけ模型をもらえるとしたら、この＜サラバイ邸＞にします。ル・コルビュジエの生きてきた証がギュッと凝縮されていて、とても好きな住宅なのです。
「うちに秘めている言葉の力を借りなければ、あなたの肉体はどうやってこれほど甘美なものになりえましょうか」と大男はロベルトに問う。そしてオクターヴはこう付け加える。「君はその言葉を守るのに肉体をひとつもっているだけなのだ！」
蛇笏忌の大露寸土あますなし 飯田龍太
太陽の一滴の寵南瓜咲く 藤田湘子
月明の一痕としてわが歩む
空は青いという
作家、中上健次は和歌山県新宮市の被差別部落に生まれ、その場所を「路地」と呼んで小説に描き続けた。
最終１００１号の表紙は、創刊号と同じ故・三尾公三先生の絵を使わせて頂きました。
実作の格としても、や、かな、けりの切字を用ひよ。解らなければ解らないままでもいい。重厚なこれらの切れ字を用ひよ。句を美しくしようと思ふな。文学的修飾をしようと思ふな。自然が響き応ふる心をふるひ起せよ。
七夕竹惜命の文字隠れなし 石田波郷
たとえば、それまでのあくまで具象的な描法を捨てて、人物の顔は、目鼻さえぼんやりと滲ませて、表情をできるかぎり内面的に、深く沈潜させていきました。
アントシアニンには、ペラルゴニジン、シアニジン及びデルフィニジンの３種類があり、青い花にはデルフィニジンが含まれる。しかし、ケシの色素はシアニジンであり、一般に深紅色を呈するシアニジンが、ケシでなぜ青くなるのかはわかっていないという。
そしてもう一つの数字、”７”。
産んだら死ぬとわかっているお産にどうやって挑めばいいのだろうか。そんな恐ろしいことができるのだろうか、と思っていてもやってきてしまうであろうということが実は一番恐ろしい。
一クラス百花百人群れゐたりをみなとはああ群るる美し
実は、私は吃音だったんですよ。吃音には「さしすせそ」系が言いにくいタイプと「たちつてと」系が言いにくい吃音があるんですが、私は「さしすせそ」系が言いにくい吃音だったんです。
そうなのだ。ひょっとしたらご存じないかたもいらっしゃるかもしれないが、ぼくは、漫画家なのだ。本業は、もう二十数年のキャリアを誇る漫画家なのだ
澁澤龍彦にとって重要なのはあくまで「少女」なのであって「女の子」では決してない。ましてや「ギャル」などではない。
さらに言えば澁澤龍彦という書斎の芸術家にとっては少女という生身の存在なども本当はどうでもいい。ただ「少女」というイメージ、観念が大事なのである。
今まで「今日寝ると、永遠に眼が覚めないかも」と思い、潔癖性と言われるほどに部屋を片付けてから寝ていましたが、ようやく死が遠くに行きました。
太郎一郎男は暑き名を負へる 藤田湘子
引田天巧はたくさんのレパートリーを持っている。しかし、それらのすべては、ひとつの「型」に集約できる。一言でいえば、脳の中の「知覚のズレ」を使っているのだ。
馬の目には、死の気配が漂っているように思える。
私がこのんで制作する薄肉レリーフは、特に困難な技術がいると云うわけではない。要は題材のモティーフと、適度な厚みのレリーフと、金色のふんいきが、こん然と一体となることが念願となる。
ネバーランドには
勾玉に残る草色春灯 中山世一
だいたい人間、誰も前世から受け継いだものをもって、今こうして存在するのである。そう考えれば現実の年齢差など小さなことにすぎない。
さすがに工芸制作が時間との競走になってくると読書やＨＰ更新の時間が取れなくなってしまった。
午前１０時前に雷が鳴って、かなり激しい雨が降り出した。窓の外は雨に白く煙って、しきりに雷が鳴る。こんな時は、雲が急上昇しているに違いない。この雨が終われば、梅雨明けだろうか。
消費税込手数料 ６３０円
中村雄二郎先生は「アイデンティティーは、自己同一性ではなく、＜かけがえのなさ＞と訳すべきだ」とおっしゃっています。
やくざに仁義をきる、というのがあるがこれも長い。「おひかえなすって、おひかえなすって。手前、はっしまするは関東でござんす。関東と言ってもひろうござんす。関東は上州高崎でござんす」と、あれは１０分くらい続く。つまり日本人には、挨拶は長くなくてはならない、という気持がある。それでないと失礼だと思うのである。
女官たちがつくした唯一の男性は、明治天皇の時代までは、原則として天皇だけであった。天皇は自分のために選ばれた美形の未婚女性に傅（かしず）かれて生活したのであった。
後ろにも髪脱け落つる山河かな 永田耕衣
漢字によって記録されるのは、甲骨文の場合、儀礼をとりおこなったという記録などであり、その儀礼において漢字が直接関わったかどうかはわからない。しかし、おそらく神との交信において漢字が機能していたからこそ、その漢字を用いて記録することが神聖な行為として継続されたのであろう。
無知であるがゆえに
秋葉原の電気街で買える市販の部品を用い、最小限のコストで二足歩行ロボットを作ることができないかと考えたのだ。
炎天の夏を咲きほこる季節の花の王者はダーリアであるかもしれない。今では大衆的の花であり、どこでも見られる。
けふ見たる桜の中に睡るなり 藤田湘子
標準案内用図記号１２５種類がきまりました！
一種イ第二十三番墓地涼し 加藤静夫
美術では花や果実、器など静止して動かないものを静物という。英語では、「スティル・ライフ」。「スティル・ライフ」という言葉は「静かな生活」とも訳せる。傍目には静かな生活を送っている人が、深い悲しみをこらえていたりすることがある。
「もちろん夕陽はどこの町にも沈むさ。だがね、日本一美しい夕陽が沈む町は、新潟だろ？」
この熱処理は焼もどしであって、加工歪を除くとともに再結晶させ、析出をうながし適当の組織にしている。このようにしてでき上がった銅鑼は余韻の長いうなりをともなう妙なる音色になる。
結論的に言えば、湘子はいつも過程の中に自分を置くプロセスの詩人である。
「（飯島晴子）作品として書かれた言葉のうしろに私は、そうした格闘によって流れ去った厖大な時間を知っている」という一節は、湘子自身が切り捨てた言葉と、費消した時間とに裏打ちされてでてきた語であろう。
文字を通して開示される著者の人間存在の深奥部にぼくの精神がひきこまれていき、そこでことばによる対話以上の対話が交され、一つの精神的ドラマが展開されてゆくというような読書体験が何度あったろう。
黒猫は夜霧の匂いそれを抱く 鳴戸奈菜
人間は言語を理解する。それは種々の質問に対して人間が適切に答えるかどうかでわかる。理解にも種々の方向と深さがあり、どの方向でどの程度の深さまで理解しているかも、質問に対する答えから推定することができる。
俳壇に広く、「あなたの代表句はこれですか。なるほどいい句だ」と認めてもらう。これを一句ずつ持とうじゃないかということです。どうですか、こういう運動は。
空蝉のこゑさやさやとしぐれつつ餘命とは命あまれることか 塚本邦雄
先日築地ブディストホールで行われたマラソン・リーディングで藤原龍一郎さんの、録音された声とのコラボレーションによる朗読を聴きました。過去の声と生の声が編む世界に浸りながら、今生きている空間というのは常に過去と未来を少しずつ巻き込みながら存在しているのだと、今回の本のことも含めて気づかされたような気がします。
氏名や肖像などに経済的価値を認める「パブリシティ権」が、競走馬などの「物」にも適用されることが名古屋高裁の判決で再確認された。（本誌記者）
晩年やいずこも鳥の止まり居る 永田耕衣
食べること、生むこと。動物のやっているようなことが女性のいちばん大きな仕事でしょう。というか、女性がいなければ動物としての人間はしようがない。
こうして武満徹の音楽には、つねに、「ことば」←→「イメージ」←→「想像力」←→「創造力」←→「音楽」といった相互関係、彼独特ともいえる循環関係といったものが存在する。
月光の象番にならぬかといふ 飯島晴子
この日も翌日も、私たちは、警備兵に追い出されるまで撮りつづけました。二日間でフィルムで約百本、三千カット以上を撮影しました。
大衆はやはりブランド好きで、それは芸術でもそうだと思う。
「五人会賞」は鷹で初めての団体賞。肩を組んで溌剌と応募しよう。
柿若葉多忙を口実となすな 藤田湘子
私は、地域の現実のなかで多くの人々に会いながら、現実の条件下での「勇者」たちに出会ったのだと思っている。
馬 Horse 1973
鷲よ、お前の力は、大地から発するものが、
八十路半ばをんなは女亀鳴けり 大沼たい
「ねえ君、不思議とは思いませんか？」
頭が夢をみているとき、手はどうしているのだろうか。これ幸いと休んでいるのか。いや、いや、手も夢をみているのである。
言葉こそ粒立ちてあれ人麿忌 藤田湘子
古来、鏡像問題について多くの人の意見があろうが、ぼくの回答が最も簡潔、それは、上下も左右も二次元的には変らず、第三次元の奥行きが正反対になるからだ。
馬をよこせ！ 馬を！
黒土も赤土も夏瞠るなり 藤田湘子
写真を写すっつうのは、同化なんていうんじゃなくて、犯されるぐらいの気持ちじゃないとダメですよ。
「玲瓏」を商標登録しようと手続きし始めたところ、既に取得されていました。
塚本邦雄は迷路が好きである。
店で買い物をして、金を払って出るとき、「ありがとうございました＝Merci.」というのは客の方。店の人は「さようなら＝Au revoir」か「よい一日を＝Bonne journee」と返事をしてくれるだけ。
子規はことのほかに「せり吟」も好んだ。時間を限定してできるだけたくさん作ろうとするものであり、子規庵ではしばしば線香を立ててせり吟に興じた。
坪内稔典
マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの稚魚をイワシシラス、またはドロメと呼びます。
かくつよき門火われにも焚き呉れよ 飯島晴子
当月ご請求予定額 ４，００２円
After the nucler
おそるべき君等の乳房夏来たる 西東三鬼
飛魚を天に捧ぐるごとく干す たむらちせい
エージェント型システムをＨＩの新しい姿（エージェント指向インターフェイス）として具体的に示したのは、Alan Kay である。
これまで専門、細分化されていた生物学や遺伝学などの各分野が、「ゲノム」という新しいテーマによって収斂されようとしています。これによって神秘性に包まれていた生物の姿が分子、遺伝子レベルで解明されることになります。
『イリアス』は一万五千行以上、『オデュッセイア』は、一万二千行以上もある。
油絵具はその便利さによって、絵画をすっかり駄目にしてしまった。
抽象語の羅列によって、逆に目に見える世界さえ曖昧な存在にし、それを不可視の世界へのアプローチのように錯覚している人はいないでしょうか。
「失礼ですが、どんな作品を制作されていますか」
耕衣は明快な二元論者であり、しかも肉体こそ精神に優先するものと主張していたから、肉体に偉大な関心を持ち続けていた。
イエスに花を手向けなくていい。
虚子には「俳句は言志だ」、つまり、ことばの志という思いが強くあったようですね。
芸術至上主義というふうな言葉はよくいわれるのだけれど、口先ではなくて、借金、借金の生活の中で、このような執筆生活を計画し、全力をかける態度は、（省略）
日記買ふつもりで小鳥屋を覗く 栗原いづみ
手と足をもいだ丸太にしてかえし 鶴 彬
世界を変えるための呪文を本屋で探そうとしたのはまちがいだった。どこかの誰かが作った呪文を求めたのはまちがいだった。
末の世の薔薇のこずゑにくれなゐの月かかりをり 誰よみがえる
広義のデジタル化は、電子工学の域をこえ、すべての生命体に関わる基礎的情報概念にほかならない。生物は多種多様な情報をデジタル化しながら生存してきた。
葵牡丹文唐草蒔絵香割道具
私たちは椅子を引きよせ、ふたたびダイキリを注文し、うっとり聴き惚れていた。
それも醜悪な形や色をしているならともかく、純白の目が醒めるほど美しい粉末である。
彼らは「事実だとされていること」を丸暗記する。だが、発見の喜び、すなわち、事実の背後にあってそれに命を与えているものは、そこから抜け落ちているのだ。
アメリカの奥深くわけ入ったところに、ある町があった。生命あるものはみな、自然と一つだった。
春曙我となるまでわれ想ふ 藤田湘子
メディアが絶賛するような政権ができても、必ず悪口を書く。それがわたしのような「三流作家」の責務だし、表現者の根性というものだと思っています。
問題を解くことに没頭するあまり、人々は自ら問いかけることを忘れがちである。
雲に乗る方法蝌蚪に足が生え 矢口 晃
人はいつか鳥に変わる
稽古一回本番一回は、いわば名手が俳句を詠むのにも似て、その人の全人生の重さを、一瞬に、高度な洗練とともに、あらわにしていくような仕事なのだ。
たしかに、そのように一本の木や、古い茶碗、雨に濡れた廃材などが、不思議に懐かしく呼びかけて来る時があるものだ。
現在というはかない時間をなげすてよ。存在はあらゆるところに同時にある。
踏み出す夢の内外きさらぎの花の西行と刺しちがへむ
県外客なら桂浜、五台山、高知城の三点セットで一応ご満足願えるが、地元住民には行くところがない。
「二センチ四方の布地も捨てないように、いつか必ず役に立つ日が来るのだから」と繰り返し私の耳に叩きこんで下さったその言葉が音楽のように、虹の断片のように、遺された私の身と心に棲みついている。
真っ赤な炎が大きく燃え上がる。掃き集めた落ち葉が燃えるように父の絵もつぎつぎと燃えはじめた。
頭であれこれ考えたり、理屈をこねたりしていては、線にためらいが生まれ遅滞が生じる。
実はね、僕は疑いや不確かさを持ったまま、そして答えを知らないまま生きられるんんだ。
トトを買う人は、考える。でも、サイコロは考えても無駄である。
名優はアガルのですよ！ 小沢昭一
虚子忌なり虚子一族の累々と 藤田湘子
素十君が私の句帳を一冊だけくれというのですが、あんな見苦しいものを差上げることは出来ません。
より深遠な哲学的レベルにおいてさえ、将来のことは何ひとつ確かではない。あることが過去にいつも起こっていたという理由だけで、将来も確かに起こるとは限らない。
民族の優位性を打ち出そうと画数を増やし、複雑な形態をとった西夏文字は忘れられ、簡略で美しいかな文字は現代まで生き続けている。
小座敷の茶湯は第一仏法を以て修行得道することである
夢の沖に鶴立ちまよふ ことばとはいのちを思ひ出づるよすが
豊国の鏡山の岩戸（いはと）立て 隠（こも）りにけらし 待てど来まさず
土佐日記懐にあり散る桜 高浜虚子
連中はそうじゃない。
私は思わず息を止めた。霧の中をゆっくりと走る馬の群れは、中世騎士団の幻想を見ている気がした。
豊の感情の出方は極めて急激で、強烈だ。 http://www.jra.go.jp/datafile/index.html
二人の人間が月面を歩いた。
わが宿の花見がてらにくる人は散りなむのちぞ恋ひしかるべき
寒晴や未だ弔意の文字なさず 藤田湘子
好きな人は
しかしもっとも優れた曼陀羅は「生命の木」として知られている。これはカルデアとヘブライの秘教の流れを汲んでいる。従来これは「宇宙と人間の魂を全て力強くつつみこむ絵文字」と言われてきた。
つぎたしの世の中ほどを花菜風 中原道夫
今週号後半カラーグラビア「スーパーリアル３Dの世界」（252ページ）におきまして、掲載されているホームページアドレスに、訂正があります。
其処に用意されてゐるのは「現代表記」に最適化された漢字と変換プログラムであり、そのやうな道具を用ゐて旧字旧仮名の文章を綴るには正しい智識のみならず、其れなりの工夫と努力があらまほしき事となりませう。
家を出て家に帰りぬ春の暮 藤田湘子
確かにそうだけど、寝ちゃったら「おしまーい」みたいな感じだもん。その前に時間かけるほうが嫌らしいよね。嫌らしくないと恋愛ってつまんないじゃない？
彼岸とは梵語の波羅蜜多（はらみた）。生死の境を此岸（しがん）とし、功徳を成就して不生不滅の如来の法身と帰一する意である。即ち「生死の此岸を去って涅槃の彼岸に至る」という。
「Ａ−ＰＯＣ」は久しぶりに生み出された、極めて多様な解釈を導くデザインではないかと思います。
最近は神田の古書店をめぐっても探している本を見つけることができなくなったので諦めていたのだが、ふと思いたってインターネットから探してみようと考えた。結局、探していたモノは無かったが、代わりに藤田湘子の句集を２冊注文した。確かに便利になったものである。
・インターネット古書店案内
４月１日紙面が変わる
しかし実際には身丈に合った言葉でなくては一句のなかで機能しないのだ。起きて、立って、服を着ること。言葉を記すとはそういう行為である。
オトギ話を読んで私も幼い頃 翼がはえて空を飛んでみたいと本当に考えました。
一つの流れは、言語を事物の上にただよう雲のような、というよりこの上なく細かい塵のような、いや、というより一つの磁場のような、重さのない元素にしようとする流れである。
・言葉の世界
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経
・法相宗大本山薬師寺 玄奘三蔵院伽藍主任 大谷徹奘（解説者サイト）
ワインを一瓶あけてしまうころには、テーブルの上に夕日の水たまりができていたが、ふたりには話すことがなかった。
傅道者言く 空の空 空の空なる哉 都て空なり 日の下に人の労して為ところの諸の動作はその身に何の益かあらん 世は去り世は来る 地は永久に長存なり
余命もし得たらばひつぢ田にて逢はむ 【Graphein-O】
春の雲とけて流れてむすぼれて 高浜虚子
われわれが日常使用しているいっさいの言語も、それが明快で、その意味内容の伝達力が大きければ大きいほど、使用された瞬間にその存在理由を失わざるを得ない運命をになわされているのだ。
果たして俳句はこれでいいのか−−−。この数年、私はその一点をいつも見つめ、みつめるたびに暗い気分に陥るのでした。
通俗性とは、このオフサイドのプレイのようなものです。わかりやすいけれども、そこには深みがないのです。
老梅の穢き迄に花多し 高浜虚子
みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ
競馬における必勝法の多くが、レース時において「どのような要素を重用視するか」という考え方に基づいて考え出される。
本はまた買える日があろうと言う勿れ。あの本はもはや再び僕の手に還る日はない。
この本はある芸術家の顔そのものであり、嬉しい秘密の言葉でもある。
朦朧とふぐりも湯婆圏にあり 藤田湘子
趙州和尚 因僧問 狗子還有仏性也無 州云無
一つの言語の消滅は、歴史や世界を見る窓が一つ消えることを意味する。
高野素十の句集を読んでいて、ときにクスクスとしてしまうことがある。あまりにもあたりまえのことがそのまま書かれているからだ。
かなりの確信を持って思うんだけど、世の中で何がいちばん人を損なうかというと、それは見当違いな褒め方をされることです。
Pero non mi destar, deh, parla basso !
A shape,Like a word, has innumerale associations which vibrate in the memory, and any attempt to explain it by a single analogy is as futile as the translation of a lyric poem 。
詞歌集を編むことは、言語藝術の次元における、考へ得る限りの、「秩序」と「美」と、「奢侈」と「快楽」を示顕し、これをわがものとする神をも怖れぬわざであつた。
急ぎの仕事が入っていたので、午後からいつものＭａcを使って作業を始めた。ところが、サーバーの調子が悪く、重要な資料の転送ができず、思った作業ができなくなってしまった。何台ものパソコンを効率良く利用できている間は便利だが、いざ動かなくなってしまうと手も足も出ない。サーバーが問題では修理することもできず、結局、明朝の約束の時間までに資料が渡せなくなってしまった。いつも余裕をもった仕事ができないのが一番の悩みである。
言葉としては、いくらでも隙があるが、その根ざすところがここにあるとすれば、虚子の自信は深く、ゆらぐことを知らなかったということができよう。
たとえば後日談というものは誰でも知っていますが、前日談なんて知らない。
両岸に両手かけたり春の暮 永田耕衣
鎖の先には丸い大きな球がついていた。一目で上等のものだとわかる繊細な彫り模様が施された、それは美しい薔薇色の珊瑚だった。
「正しい」道より「楽しい」道を選んでいけば間違いないそうです。
たんぽぽのサラダの話野の話 高野素十
合田さんの涙は、悲しいとか、むなしいとか、つらいとか、そういう人生というものの、しみったれた泥臭さは微塵も感じさせません。
おもうに短歌のような体の抒情詩を大っぴらにするということは、切腹面相を見せるようなものであるかも知れない。むかしの侍は切腹して臓腑も見せている。
この心葬り果てんと秀の光る錐を畳に刺しにけるかも
文には二種類あります。売ってはならぬもの、売るものの二種類です。
人間は心で食を摂ることのできる動物であり、それは我々人間だけの特権です。
詩歌とは死の究極を想はせて口ごもりつつまことを述ぶる
話が節になり、節が話に変わっていきながら、話と節が輝然一体となり、単純な話をおばあちゃんたちの胸に刻み込んでいく。
麗しき春の七曜またはじまる 山口誓子
「さあ、恋人の名前をいえ！」
この子はぼくを安全な存在だと見なしたんです。この受け入れの瞬間−−この現象を、ぼくは「同志の契り」と名づけています
言葉が意味をなす前に東の口のなかで溶けてしまい、もはや音でしかなかった。
選句が終わりますと、毎回フルマラソンを終了したような充実感を覚えました。
「人間的な生を大切にする」ということを一言で表せば「フィランスロピー」ということになる。
古い学習机に原稿用紙を十センチも積み上げ、そこからわずか十センチまで顔を近づけて、口を開けたまま一文字一文字書きつけている井上さんがいた。
枯木らの贔屓の星の出そろへる 藤田湘子
「そうでもしねェと 第二宇宙速度を出せるパワーなんてわいてこねェんだ」
デザイナーの仲條さんが、二枚どうしても使いたいということで、この写真も載せました。
人道主義が登場するのは、ある政治が失敗したとき、または危機的状況に置かれたときでしょう。
２００１年、太陰暦元旦。おめでとうございます。
我はわづかに我を描く事を得れば幸としてをる。
その後、父はアメーバの話をもちだして、私の神と科学とを戦わせる暴挙に出たが、私は泣いてふんばって、許しを得たのだった。
昨年オープンの東京Ｄホテル２４階。昨夜は雪道をタクシーで帰って来て、朝までにかなり積もるだろうと思っていたが、カーテンを開けると快晴の空の下、白い街並みに東京タワーや皇居が遠望できた。やはり、普段よりかなり明るく感じた。
だから銅鏡も、本物の銅鏡か、こっちでつくったのかわからないのがあるんです。
蝶葬にすべく花菜の黄を束ね 中原道夫
子規の言う写生とは情緒本意ではなくて、自分が見たもの、一回性のもの、そのものとのかかわりを詠めということを言ったのではないか。
かぞえることを知った人類は、やがて数には限りがないことに気づいた。どんな大きな数にも、その次の数が考えられるからである。
「だって、生きてて楽しい必要なんかあんのかよ」
雪片のつれ立ちてくる深空かな 高野素十
シャトー・ペトリュスは、香りで圧倒するが、
第一月将は時を加え、第二大歳は時を加え、第三月建は時を加え、第四行年は時を加え、第五本命は時を加える。
父母の愛でましし花思ひつつ我妹と那須の草原を行く
それは数学や自然と異なり、人間や社会が論理で組み立っていないからである。
しかし迷宮は、迷路とはまったく異質な存在なのである。それは人間存在の根源にかかわる何かを表しており、であるからこそ、世界各地のいたるところで人間の意識のおよばぬような遥かな昔から存在しつづけているのではないだろうか。
音楽も、もはや情報のひとつでしかないのかと思うと、悲しくてならない。
今日は何だかゴロゴロしている。新聞も読んだし、テレビ映画も見たし、雑誌も読んだし。ただ、眼が疲れているのか、モニターを見つめているとしきりに瞬きが起り、文字に集中できない。考えたことをそのままキーボード入力する方が楽なのだが、画面を見ていると気分が落ち着かないので、安静をとって久しぶりのノート書き。
かつては風呂のある家の方が少なくて、皆、銭湯に行ったものである。
生たぬし春の畑のつむじ風
わたしたちは日本語の文を話したり、聞いたりするとき、直感的にハとガの違いを区別して、文の微妙な意味の違いをすばやくとらえる。
「Ｕｎｔｉｔｌｅｄ ＃１５」１９９９年
永和九年 歳在癸丑 暮春之春
いずれにせよ、現行の暦本に示されている凶日のみをとってみても、一年のうち吉とされる日は極く限られた数しかないといってよい。
砂漠を見渡せるようになってすぐ、あっと気づいた。これは、「地上絵」ではない！「線」なのだと。
他者の死に支へられつつわれに落ちくるは血紅の侘助椿の花
えどむらさき・えにし・エニシダ・エネルギー 風がめくりて行きし辞書なり
「命」というのは。冠を着けて跪いた人が天の啓示を待つ姿と祝祷の器つまり神の啓示であり、「名」は祭肉と「のりと」を献げた共同社会への加入儀礼の姿である。「名」は天から来る。
思えばデヴュー後一作目で担当さんにナイショでロットリングですべてのペン入れをしたあの頃から
伊東さんは、しかし、これいいです、飽きがきませんと言ってくれた。自分で言うのはおかしいのだが、飽きがこないというのは本当だった。
牡蠣を食ふ何たる時間不足かな 藤田湘子
戦地に赴いても生還する兵士があり、原爆が投下されても、生き残る人が現れる。誰も知らない間にノアの方舟が用意されている。
あれかこれか、右か左かという選択をせまられたとき、人は自分の評価基準に基づいて決定を下そうとするだろう。評価基準は複数個あるのが普通であり、しかも互いに利害が相反する面をもっている。
最近は競馬場に彼女を連れてくる若者が多いんだけれども、それじゃ絶対に負けるよっていうのも、よく考えてみれば実は非常にわかりやすいことだと思うんです。
温泉街などのまんじゅう屋さんには、店先ののれんに「まんじゅう」と染めてある店と「まんぢゅう」と染めてある店がある。
ラテン語で canis「犬」、piscis「魚」は男性であるが、同じ -isをもつ avis「鳥」、puppis「船」は女性である。ということは、この性の区別はそのまま受けいれるほかはない事実であり、変えることのできない伝承なのである。
時雨やみほのと暖かなりしかな 高浜虚子
色は感覚である。そこでニュートンは、「言うなれば光線には色はない。光線には、それぞれの色の感覚を起こすある種の力と性質があるだけである。」と言った。「光線に色はない」とはニュートンの名言である。
円盤のカマンベールをほおばれば四面楚歌なり二人の秋は
そして、全くの私事だが、ペンネームをここから採ったので、是非一度改めて読んでみたいと思っていた。
「両界（両部）マンダラ」の基本的なイメージを図解してみると、円形または方形に区画された場所、あるいは空間を想定することができる。
浜松町貿易センタービル別館の大型書店、詩歌俳句コーナーで時間待ちの立ち読み。驚いたことに歌集１冊、句集２冊くらいしか置いていなかった。入門書や解説書はあるのだが、文芸としての作品集がなくては始まらない。
前世にも日向ぼこりに飽かざりし
それがこの明るい三角形のはなし。サン・テグジュペリ自身の筆になる表紙が、まさにこの星空なんだそう。本棚の奥から引っ張り出してみると、なるほど輪っかをつけた星と大きい木星っぽい星と、丸い星の三角形が描いてあった。
「夏井いつきにくれてやった賞金は無駄ではなかったと言っていただけるだけの活動や作品を残していきたい」と、授賞式のスピーチで思わず言ってしまったので、せめてその言葉だけは守ってゆかねばと思っている。
なにかの折に頂戴した私信を綴ってゆくと、飯島晴子がとうに現俳壇の諸現象に失望していたことがわかる。いまの俳句の状況には、たしかに文学文芸の世界のこととは思えないような妙なことが多々ある。
理屈で知っている「水平線」の存在、つまり「そこに見えているものが、そこに無い」という原理を、ただひたすら、そこに在ると信じきれる力が、生を生たらしめる。
私はそんなことを余念しながら、その夜、知己へ投函する暮れの消息に、植物園からもち帰ったフウの落ち葉を忍ばせた。
暖かさが腹立ちを溶かして少しの悲しみに変えてしまうこと。単に良い酒を置いている店には、この芸当はできないのである。
結婚して半年くらいから、ぼくは妻に月給を払ってきた、はじめ一万円、少しずつ上って現在は八万円である、・・・・・・・。
萩白し胸中の弦締めにけり 加賀東鷭
「現代工芸四国会」高松三越展の作品搬入、展示。
テレビを見ながらゴロ寝する日曜日は最高である。
一方、これが男のものなのかと、わが眼を疑ったほど美しかったのが、亡き加藤唐九郎さんの指だった。 高橋 治
しばらく前、サルトルがクノーに「シュルレアリスムはあなたに何を残したか」とたずねたとき、いみじくもクノーはこう答えた。「若かったという印象だね」。
家を出てゆくなら冷静なときに。（クリスマスの夜の情景）
例句は「蝶」の前身「海嶺」の創刊号以降「蝶」１２４号までの誌友の作品及び誌友からの応募によるものを中心にしたが、・・・・・
ライオンがデザインされた物なら何でも買ってしまうという癖を持っている。ただし、悲しい顔をしているライオンに限る。
女としての賞味期限・・・４３．９歳
女人とも淡くなりけり新走 藤田湘子
たとえば長寿の象徴の「鶴」の字をつけた酒名は現在約２５０もあって第一位、第二位が「正宗」・・・・
玄関にクリスマスプレゼントが置かれている。
錦木の実もその辺も真赤かな 高浜虚子
天照大御神が「鏡は私だと思え」といっていることから、単なる鏡ではなく、コンピュータの周辺装置で鏡のような構造をした出力ディスプレイ装置ということになる。
それまでは紫式部も清少納言も松尾芭蕉もだれもかれもみんな、「、」や「。」をつけずに書いたのです。
やはらかき蒲団を足に蹴るときの闇夜の薔薇きみとわがため 野崎雪子
小生が怖れるのは死ではなくて、死後の家族の名誉です。 三島由紀夫
青柳公園の方向からチェーンソーのような甲高い物音が響いていた。何だろうと近寄ってみると、クレーン車に乗ったヘルメット姿の男が、次々に樹木の枝を切り落としていた。枝といっても、中には幹と呼べるようなものまであり、高さ１０mを越えようとしたものはそこから先がすっぱり切り落されていくのであった。すでに切られた栴檀など、昨日まであったはずの木の葉一枚ない無惨なありさま。これから紅葉が始まろうとする木々も、木の葉が散る前にと考えられたのか、枝々が切り落とされ、何台ものトラックに山積みされていた。
彼の岸にかゆきかくゆき燭ともすはいづれの皇女の化生なるらむ 梶尾操
みなさん、一足お先に、私の名前・・・・、名前て何でしょう？
俳句の技巧を教わっただけではなくて、自然の美しさを自分自信の目で発見することを教わった。
ただひそかに思ふに、この俳句和歌の特色などといふことはこれを公式化してしまっては面白くないのであり、また弊害も伴ふものであることをも知るべきである。
翠黛の時雨いよいよはなやかに 高野素十
でもお前への愛の記念に、私はお前の葉で冠を作ってかぶろう
常春の国 マリネラ
黒のなかにこっちが全部映ってるでしょ。まるで鏡のように・・・ 高橋節郎
少年のわれにくちづけなす父を幻に見つ 戦のさなか 水原紫苑
コンクリートや木、鉄等でつくられた物質的な器、確固とした”かたち”を有しているもの、それが＜建築＞だとする考えが、崩壊しつつあるといってもいい。
飯島洋一
洞窟の中に野菊を置きにゆく 夏井いつき
桐一葉日当りながら落ちにけり 高浜虚子
道はまっすぐ歩くためにできていて、階段はのぼり降りするためにできている。
映画から音を削るということの方を大事に考えている。 武満徹
雲だろうか
海の水もバケツに汲んでくれば、タダの塩水。 寺山修司
一年後にやっと、あなたの２０００年がぎっしり詰めこまれた「マイブック」が完成します。
神持たぬ安穏にをり柘榴の実 藤田湘子
そうだ、人は死んだら「人」の心の中へ行くのです。 福島泰樹
にほやかに少し濁りぬ秋の空 高浜虚子
吾ガ事ニ非ズ このまま過ぐるなら過ぐるならばよ 花でも喰ふか 紀野 恵
関戸風の署名入り歌集『水晶宮綺譚』限定５００部の内第３８１番が手許にある。発行は１９８９年となっているからもう１０年も前のもの。
競技用自転車街は五月なり 山根真矢 （俳句研究2000.11月号より）
醫師は安樂死を語れども逆光の自轉車屋の宙吊りの自轉車 塚本邦雄
事物を眺めるとき、その瞬間、「言葉」を忘却すること、そうして、透明な眼で事物そのものを見ようとすること。そのとき、事物はそのありのままの姿を現わすだろう。
予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず 芭蕉
激論の真中へ若布サラダかな 四ッ谷龍 （むしめがね NO.15より）
青葉木菟月の足摺岬かな 黒田杏子 （俳句研究2000.10月号より）
■『俳句とは何か』／山本健吉／角川ソフィア文庫
昨夜は途中から、返杯を勘弁してもらって、盃を３人で時計まわりに廻しはじめ、それでもきついので、仲間を引き入れ、またもうひとりと引き入れ、盃を廻しながら話題も提供することと勝手にルールを決め、結局、何杯飲んだか解らななってしまった。作戦失敗。その後２軒のはしごはウイスキーのロック。
小学校時代の俳句体験が話題になったが、やはり先生に誉められなかった２人が、それですっかりやる気をなくしたとのこと。その一人が今や大学の副学長。甘やかすばかりでは問題であるが、先生とは大変な職業。なれなくて、否、ならなくて幸。
高知なり市の日覆頭をすれり 岩永佐保 （俳誌鷹2000.10月号より）
2023.05.06(Sat)
2021.01.01(Fri)
